不動産担保ローンと抵当権

不動産担保ローンで借入を考えるときに気になるのが、抵当権ではないでしょうか。

抵当権が第一位でなければ借り入れができないのか、というと実はそうでもありません。

■抵当権とは

債務者が返済をできなかったとき、担保とされた不動産を貸主が売却し資金を回収することができます。

(担保とされた不動産に対して貸主は抵当権を設定し、実際に売却をするときに抵当権を実行することができる。)

これを抵当権といいます。

■抵当権が第1位ではないとはどういうことか

抵当権が第1位ではないということは、貸主側が資金回収をできない可能性があるということです。

不動産担保ローンは、不動産を担保にすることで万が一の時でも貸し倒れを防ぐことができます。

ですが、抵当権の順位が低いほどに、貸し倒れの可能性が増えてしまうのです。

例えば、A社200万(抵当第一位)、B社200万(第2位)、C社200万(第3位)の3社から総額600万円を借り入れていたとします。

物件価値が600万であれば、3社とも資金回収をすることができます、ですが物件価値500万であったなら、C社は貸付の半分しか資金回収をすることができません。

抵当第2位以下では融資を行わないという機関があるのはそのためです。

■抵当権が第1位でなければ不動産担保ローンは借り入れられないか

順位不動で融資を行ってくれるところもたくさんあります。

金融機関の場合は抵当権第1位であることを条件としているところもありますが、相談に応じて第2位以下であっても融資してくれる所があります。

抵当権が第1位でないからといって、不動産担保ローンを組めないということはありません。

不動産担保ローンがおまとめに向いている理由

不動産担保ローンは高額融資が可能なため、複数のローンを可能な限りまとめることができます。

物件価値の範囲内での融資であり、貸し倒れのリスクも低いというのも理由ですが、実は他にも理由があります。

■総量規制

ローンには総量規制と呼ばれるものがあります。

これは過剰貸し付けを防ぐため、年収の3分の1を超える借り入れができないように定められている規制です。

年収300万円の人は100万円までしか借り入れることができないという事です。

この年収ですが、給与所得だけではなく、家賃収入など不労所得も含んだ年収になります。

給与所得が300万だとしても、不労所得が300万あれば年収600万円、借入可能限度額は200万円になります。

※参照リンク→【URL:http://allabout.co.jp/gm/gc/293737/

■不動産担保物件は年収以上の融資も受けられる

総量規制のために年収の3分の1を超える借り入れはできないことになっていますが、この総量規制は無担保ローンに関しての規制です。

つまり有担保である不動産担保ローンは総量規制の対象外になります。

このため、年収に関わらず希望額の融資を受けられる可能性があります。

また、限度額が無担保に比べて高額なため、現在借り入れている複数のローンを全てまとめることも可能になります。

銀行系では限度額の関係で、全額まとめることが難しいという面があります。

ただし現在居住の自宅を担保にした場合、総量規制の対象になることがありますので、必ずしも年収以上が借りられるわけではありません。

■自分名義の不動産を持っていない時

不動産担保の名義が自分でなくても問題はありません。

自分名義でなくとも、家族や配偶者が担保提供をしてくれれば問題なく融資を受けることができます。

ただし気を付けなければならないことは、返済を怠れば不動産資産を失ってしまうということです。